友人や知人からネットワークビジネスに誘われたものの、世間的に『ネットワークビジネス=ネズミ講』と言うイメージのある為不安を感じている方もいるでしょう。
魅力的な話だけを信じて安易に始めてしまうと、後で悔やむことになりかねないかもしれません。
始める前に、メリットだけでなくデメリットもしっかりと理解しておくことが、後悔しないための第一歩です。
こんな悩みはありませんか?
- 話に聞くほどうまくいくのかな
- 人間関係が悪化するかもしれない
- どんなデメリットがあるのか心配…
以前、ネットワークビジネスのメリットについてお話ししたかと思いますが、今回はネットワークビジネスにはどんなデメリットが有るのか、『ネットワークビジネスのデメリット10選』について解説していきます。


ネットワークビジネスとは何か?
知らない方もいると思うので、まず初めにネットワークビジネスとは、何かについて説明します。ネットワークビジネスには、個人が企業の会員となり、口コミで商品を販売したり、新たな会員を紹介したりすることで報酬を得るビジネスモデルです。
一般的な小売業とは異なり、店舗を持たずに人とのつながりを活用して販売網を広げていくのが大きな特徴でしょう。法律上は「特定商取引法」における「連鎖販売取引」として明確に定義されています。
このビジネスモデルが成り立つ理由は、企業側が広告宣伝費や店舗の維持費といった莫大なコストを削減できる点にあります。削減できた費用を、製品を広めてくれる会員(ディストリビューター)への報酬として還元する仕組みなのです。
そのため、自分の努力次第で収入を増やせる可能性がある点に魅力を感じる方もいるかもしれません。具体的には、あなたが健康食品を友人に紹介し、その友人が購入したとします。
さらに、その友人が別の知人へと紹介を広げていった場合、その売上の一部もあなたの報酬に反映される仕組みが一般的です。このように、自分から始まる紹介者のグループ全体の売上が収入につながるため、「マルチレベルマーケティング(MLM)」とも呼ばれています。

ネットワークビジネスのデメリット10選
ネットワークビジネスと聞くと、権利収入や自由な働き方を実現できる夢のような仕事だと感じる方もいるかもしれません。しかし、その実態は決して甘いものではなく、時間的・金銭的・精神的な負担を伴う多くのデメリットが存在します。
安易な気持ちで始めると後悔に繋がりかねないため、事前にリスクを正しく理解しておくことが何よりも重要です。なぜなら、このビジネスモデルは自身の人間関係を基盤に、商品を販売したり新たな会員を勧誘したりして収益を上げる仕組みだからです。
そのため、大切な友人や家族との関係が悪化してしまったり、初期費用や商品の在庫を抱えて経済的に困窮してしまったりするケースが後を絶ちません。誰もが成功できるわけではなく、多くの人が期待した成果を得られていないのが実情なのです。

デメリット1:会社にバレたらクビ?
ネットワークビジネスでクビになる可能性は、会社の規則や倫理基準に違反すると高まります。多くの企業では、副業や利益相反行為に関する明確な規定を設けており、ネットワークビジネスがこれらに該当する場合、解雇の対象となることがあります。
また、職場での勧誘活動が他の社員に迷惑をかけたり、職務に支障をきたすと判断されると、会社の信頼を損ねる行為として厳しく対処されることもあります。
例えば、社内での勧誘が原因で同僚との関係が悪化したり、業務時間中にネットワークビジネス活動を行ったことが発覚した場合、会社からの信頼を失い、最悪の場合、解雇されることがあります。
企業は従業員の行動が会社の評判に影響を及ぼすことを非常に重視しており、ネットワークビジネスが会社の利益と相反する場合、厳しい措置を取ることも考えられます。


デメリット2:ネットワークビジネスが原因で離婚?
ネットワークビジネスが原因で離婚に至るケースは少なくありません。これは、ビジネスに取り組む側とそのパートナーとの間で価値観や優先順位の違いが顕著になるためです。
特に、ビジネスに多くの時間や資金を投資することが家族生活に影響を及ぼし、結果的に夫婦間の信頼関係が崩れることが多いです。多くの場合、ネットワークビジネスに熱心になるあまり、家族との時間やコミュニケーションが不足し、孤立感を感じるパートナーが増えてしまいます。
さらに、ビジネスの成果が期待通りでない場合、経済的なストレスが加わり、夫婦関係に亀裂が生じることもあります。このような状況は、夫婦の絆を試す厳しい試練となるでしょう。


デメリット3:ネットワークビジネスで人間関係が壊れた
ネットワークビジネスで友達を失った経験は、多くの人にとって心に残る出来事です。ビジネスの成功を追い求めるあまり、友人との関係を疎かにしてしまうことが原因で、気づいたときには大切な友達が離れてしまったというケースも少なくありません。
友達を失うことは、ビジネスの失敗以上に精神的なダメージを与えることがあるでしょう。ネットワークビジネスでは、友人に商品を紹介したり、ビジネスに参加させようとすることが多くあります。
しかし、友人にとっては、その勧誘が押し付けがましく感じられることがあります。その結果、友人は距離を置くようになり、最悪の場合、関係が断たれてしまうこともあります。


デメリット4:業務停止命令を受けるリスク
ネットワークビジネスで業務停止命令が出る理由は、主に法律違反や消費者への不当な勧誘行為が原因となっています。特に特定商取引法に違反するケースが多く、虚偽の説明や強引な勧誘が問題視されます。
これにより消費者の信頼を損ない、社会的な問題を引き起こすことがあるため、行政からの厳しい措置が取られるのです。これらの問題は、企業が利益を追求するあまり、法令遵守や倫理的なビジネス運営を怠った結果として生じます。
消費者に対する透明性の欠如や、販売員の教育不足が原因となり、不適切な勧誘や説明が横行することが多いです。このような状況では、消費者が被害を受けるリスクが高まり、行政が介入する必要性が生じます。
具体的には、例えばある企業が製品の効果を過大に宣伝し、消費者に誤解を与えた結果、業務停止命令が出されたケースがあります。


デメリット5:やばいネットワークビジネスの実態
ネットワークビジネスに手を染める理由は、多くの人が抱く「成功したい」という欲求に深く根ざしています。特に、通常の労働では得られない高額な報酬や、不労所得の可能性が魅力的に映るため、興味を持つ人も少なくありません。
また、ネットワークビジネスを通じて、人とのコミュニケーション能力を向上させたいと考える人も多いです。これらの理由は、個々の目標や価値観に大きく依存しています。例えば、高額な成功報酬は、経済的な自由を手に入れたいと考える人にとって非常に魅力的です。
また、コミュニケーション能力の向上を期待する人は、ビジネスを通じて自己成長を図りたいと考えることが多いでしょう。具体的には、ネットワークビジネスでは、成功報酬として高額なボーナスが設定されていたり、勧誘活動を通じて多くの人と接する機会が増えたりすることが挙げられます。


デメリット6:ダメな理由と稼げない現実
ネットワークビジネスがダメな理由として、まず挙げられるのは稼ぐ効率の悪さです。多くの人が大きな収入を期待して参加しますが、実際には成功するのはごく一部の人に限られます。さらに、社会的信用の低さも大きな障害となります。
ネットワークビジネスは、しばしばネズミ講と混同されるため、周囲からの信頼を得にくく、ビジネスを広げる上での妨げとなることが多いのです。
例えば、ネットワークビジネスに参加した人の多くが、友人や知人を勧誘する際に関係が悪化することがあります。また、金銭的成功が幸せを保証しない点も見逃せません。


デメリット7:成功しない理由
ネットワークビジネスには多くの課題と問題点が存在します。まず、成功するのが難しいという点が挙げられます。多くの人が参入するものの、実際に利益を上げられる人は一握りであり、ほとんどの参加者が期待した収入を得られないことが現実です。
また、違法性や法律の規制についても注意が必要です。特に、ネズミ講と混同されることが多く、これが参加者にとって大きなリスクとなります。ネットワークビジネスが成功しにくい理由には、商品の販売が難しいことや、組織を拡大するための人材確保が困難であることが挙げられます。
また、法律の観点からも、特定商取引法や景品表示法などの規制があり、これらを遵守しないと違法と判断される可能性があります。


デメリット8:警察が語る法律と注意点
警察が関与するネットワークビジネスの事例は、法律に触れる可能性があるため注目されています。特に、ネットワークビジネスがねずみ講と誤解されるケースや、実際に違法行為が行われている場合には、警察が積極的に介入します。
これにより、消費者の被害を未然に防ぐことが目的です。警察が関与する理由としては、消費者保護の観点が大きいです。
ネットワークビジネスが合法であっても、勧誘方法や報酬体系が不透明であったり、不当な利益を得る仕組みであった場合、社会的な問題となります。警察はこれらの問題を解決するために、法的措置を講じることがあります。


デメリット9:投資とネットワークビジネスの落とし穴
初心者がネットワークビジネスに挑戦する際、陥りやすい罠があります。特に、過度な期待を抱き、短期間で高額の利益を得ようとすることが多いです。しかし、現実はそんなに甘くありません。ネットワークビジネスは人脈や信頼関係を築くことが重要であり、時間と労力を要します。
ネットワークビジネスの罠に陥る理由の一つは、勧誘者からの過剰な成功話や魅力的な収入例に影響されることです。これにより、初心者は冷静な判断を失いがちになります。さらに、情報商材や高額な初期投資を求められることもありますが、その内容が薄い場合も少なくありません。
例えば、マルチ商法のようなビジネスモデルは、勧誘による利益を狙うため、初心者が気づかないうちに損失を被ることがあります。


デメリット10:潰れた会社の事例
ネットワークビジネスで潰れた会社の事例を知ることは、将来のリスクを避けるために非常に重要です。多くの人がこのビジネスモデルに魅了される一方で、過去には多くの企業が倒産してきました。これらの事例を理解することで、同じ過ちを避けるための貴重な教訓を得ることができます。
ネットワークビジネスが失敗する主な理由は、過度な商品依存や不適切な報酬プラン、または法令違反などが挙げられます。これらの要因が絡み合い、企業の経営を圧迫し、最終的には倒産に至るケースが多いです。
特に、持続可能なビジネスモデルを構築できなかったことが大きな要因となります。例えば、過去に倒産したネットワークビジネス会社の中には、商品力に頼りすぎた結果、消費者のニーズ変化に対応できず、経営が行き詰まったケースがあります。


まとめ:後悔しないために知るべきネットワークビジネスのデメリット
ネットワークビジネスは、始める前にデメリットを正しく理解することが極めて重要です。魅力的な話の裏には、友人関係の悪化や経済的な負担といった、見過ごせないリスクが存在するためでした。
「うまい話には裏があるのでは」と不安に感じたり、友人からの誘いにどう対応すべきか悩んでいる方もいるでしょう。そのような不安や迷いを抱えたまま安易に始めるのは避けるべきです。まずは今回お伝えしたデメリットを一つひとつ冷静に検討し、ご自身の状況と照らし合わせてみましょう。
例えば、このように事前に情報を集め、リスクを理解しようと努めていること自体が、非常に賢明な判断と言えます。その慎重な姿勢は、今後の人生における様々な決断の場面で必ず役立つでしょう。
デメリットを理解することで、たとえネットワークビジネスを始めないという選択をしても、それは後悔のない前向きな決断と思います。また、もし挑戦する場合でも、リスクを最小限に抑える準備ができるはずです。


