「今度の日曜、うちでホームパーティーやるからおいでよ!美味しいケーキ焼くよ!」
「この無水鍋で作るカレー、本当に絶品なんだよ!」
アムウェイ(Amway)の活動と言えば、毎週末のように自宅に友人を招き、手料理を振る舞う「鍋デモ」や「料理教室」が定番です。
しかし、現場の会員の皆さんは、心のどこかでこう感じているのではないでしょうか?
「毎週末、大量の食材を買い込んで準備して…。これって本当にビジネスとして割に合っているの?」と。
アムウェイの製品力が本物であることは疑いようがありません。
しかし、その「広め方」が時代錯誤です。
3時間かけて料理を作り、友人に食べさせ、最後に「この鍋すごいでしょ?」とクロージングする。
この手法は、コストパフォーマンスもタイムパフォーマンス(時間対効果)も最悪です。
この記事でわかること
- 「鍋デモ」は儲からない?食材費と労力で見ると大赤字になる構造的理由
- 日本人の8割はアンチ。地雷原を避けて「アムウェイ好き」だけを集めるWeb戦略
- 圧倒的なブランド力を利用し、検索経由で「継続報酬」を作る具体的な手順
【コスト分析】なぜ「料理教室(鍋デモ)」は儲からないのか?見えない赤字の正体

ビジネスの基本は「売上 − 経費 = 利益」です。
しかし、従来のアムウェイ活動では、この「経費」の感覚が麻痺している人が多すぎます。
食材費、光熱費、移動時間…。1人の契約を取るためにかかる膨大なコスト
1回のホームパーティーを開催するのに、どれくらいのコストがかかるでしょうか?
- 高級食材や調味料:5,000円〜10,000円
- 部屋の掃除や準備の時間:2〜3時間
- 当日の調理と接客:3〜4時間
これだけのコストをかけて、もし誰も契約しなかったら?
あるいは、数千円の洗剤が1つ売れただけだったら?
完全に赤字です。
「製品の良さを伝えるため」という大義名分のもと、多くの会員がビジネスではなく「ボランティア」をやらされているのが実態です。
「食べて終わり」のタダ飯フレンド。成約率の低さが疲弊を招く
友人は「タダで美味しいご飯が食べられる」から来るのです。
ビジネスや製品に興味があるわけではありません。
お腹いっぱい食べて、「美味しかった!また呼んでね!」と笑顔で帰っていく友人。
残されたのは、山積みの洗い物と、減ってしまった自分の食材在庫。
この徒労感が、多くの会員を疲弊させ、辞めさせていく原因です。
【エピソード1】 高級食材でフルコースを振る舞ったのに、「美味しかった!ご馳走様!」と笑顔で帰られた虚無感
当時の私は「製品の良さを分かってもらえれば、絶対に登録してくれるはずだ」と信じ込み、気合を入れてA5ランクの牛肉やオーガニック野菜を用意してホームパーティーを開きました。
集まった友人5人は大絶賛。
「このお肉柔らかい!」「野菜の味が濃い!」
私はここぞとばかりにインダクションレンジ(IH調理器)と無水鍋の性能をプレゼンしました。
しかし、食べ終わった友人が言ったのは、「へー、すごいね。まあ俺は料理しないから関係ないけど。ご馳走様!」という言葉だけ。
彼らが帰った後、シンクに溜まった油汚れの皿を洗いながら、虚しさで涙が出そうになりました。
「俺は一体、何屋なんだろう?」
2万円の食材費と休日を費やして得たのは、虚無感だけでした。
アムウェイ最大の敵「アンチ」と戦うな。Webならターゲットを「ファン」に絞れる

アムウェイの最大の障壁は、その知名度ゆえの「アンチ(嫌いな人)」の多さです。
リアルで無差別に声をかけるのは、地雷原を歩くようなものです。
日本人の8割は「アムウェイアレルギー」。リアル勧誘は地雷原を歩くようなもの
残念ながら、日本では「アムウェイ=怪しい宗教のようなもの」というイメージが定着しています。
どんなにあなたが「製品は最高なんだ」と熱弁しても、相手の脳内フィルターが情報を遮断します。
マイナスのイメージを持っている人をプラスに変える労力は、計り知れません。
個人の力で世間の評判を覆すのは不可能なのです。
ネット上には「製品だけ欲しい」「ビジネスは嫌いだがモノは好き」という層が山ほどいる
しかし、Web上には面白い現象があります。
「アムウェイのビジネスは嫌いだけど、歯磨き粉だけは使いたい」
「昔使っていたプロテインが良かったけど、会員期限が切れて買えなくなった」
こういった「アムウェイ難民」が大量に存在しているのです。
彼らは「勧誘されたくない」だけで、「製品は欲しい」のです。
Webを使えば、この層だけにピンポイントでアプローチできます。
説得は不要。ただ「ここにありますよ」と提示するだけで売れていきます。
検索キーワード(SEO)で「アムウェイ 空気清浄機 フィルター」を狙う発想
例えば、「アムウェイ 空気清浄機 フィルター 交換時期」と検索する人は、すでにアムウェイ製品を使っていて、消耗品を欲しがっている人です。
このキーワードでブログ記事を書き、「ここから会員登録すれば、標準小売価格より安く買えますよ」と案内する。
これなら、アンチと戦うことなく、需要のある人にだけ情報を届けられます。
実践!アムウェイを「継続報酬型WEBビジネス」として運用する3つのステップ

では、具体的にどうやってWebで組織を作るのか。
アムウェイを、物販ではなく継続報酬型WEBビジネスとして運用するための3ステップを解説します。
ステップ1:発信。「アムウェイ」の看板を出すか、隠して「ライフスタイル」を売るか
戦略は2つあります。
- アムウェイ特化型:「アムウェイ製品のレビューブログ」として、商品名で検索してくる人を狙う。成果が出るのが早い。
- ライフスタイル提案型:「オーガニックな暮らし」「健康的なダイエット」を発信し、その解決策として製品を紹介する。時間はかかるが、ファンがつきやすい。
初心者は前者の「特化型」がおすすめです。
すでに製品に興味がある人を集める方が、成約率が高いからです。
ステップ2:集客。SNSでキラキラ生活を見せるより、ブログで「製品のガチレビュー」を書く方が売れる
Instagramでパーティーの様子をアップするのは、「リア充アピール」にはなりますが、集客には繋がりません。
むしろ「うわ、アムウェイだ…」と引かれます。
それよりも、ブログで「トリプルX(サプリ)を3ヶ月飲んでみた本音の感想」「アトモスフィア(空気清浄機)の騒音測定」など、購入を迷っている人が知りたい情報を、メリットもデメリットも包み隠さず発信する方が信頼されます。
「この人のレビューは信用できる」と思わせることが、Web集客の鍵です。
ステップ3:教育。メルマガで「なぜアムウェイなのか」を論理的に解説し、アンチをファンに変える
ブログに来た読者を、メルマガやLINEに誘導します。
ここでは、製品の良さだけでなく、「なぜアムウェイという流通形態をとっているのか(中抜きを排除し、研究開発費に回すため等)」を論理的に解説します。
感情論ではなくロジックで説明することで、「なるほど、だから品質が良いのか」と納得してもらい、ビジネスモデルへのアレルギーを払拭します。
他社ネットワーカーには真似できない、アムウェイ特有の「Web活用の強み」

実は、アムウェイほどWeb集客に向いているMLMはありません。
その理由は「圧倒的な知名度」と「製品ラインナップの多さ」です。
圧倒的なブランド認知度。「説明不要」で通じるのはアムウェイだけの特権
無名のMLMの場合、まず会社の説明から始めなければなりません。
しかし、アムウェイを知らない日本人はいません。
良くも悪くも認知されているため、説明コストが省けます。
「アムウェイ製品=モノは良い」という共通認識を持っている層を拾うだけで、ビジネスが成立します。
日用品(洗剤・歯磨き粉)の質が高い=リピート率が異常に高い
アムウェイの強みは、洗剤、歯磨き粉、調味料といった「毎日使う日用品」が高品質であることです。
一度気に入れば、生活の一部になり、毎月自動的にリピートされます。
Webで一度繋がってしまえば、あとはECサイト(アムウェイ公式サイト)が勝手に商品を届けてくれる。
これこそが、理想的なストックビジネスの形です。
【エピソード2】 「会員資格が切れたので、あなたのグループで再登録したい」と連絡が来た日
私がアムウェイ製品のレビューブログを運営して1年ほど経った頃、ある問い合わせが届きました。
『昔、母がアムウェイをやっていて製品を使っていました。今は母も辞めてしまい、購入ルートがなくて困っています。Kさんのブログを見て、製品への愛を感じたので、あなたのグループで登録してまた買いたいです』
私は耳を疑いました。
リアルではあんなに嫌がられた勧誘が、Web上では「登録させてください」とお願いされたのです。
過去に何百万人もの会員がいたアムウェイだからこそ、こういった「再登録待ち」の潜在顧客が山ほどいる。
Webでその「受け皿」になるだけで、ビジネスは拡大していくのだと確信しました。
Q&A:アムウェイのWeb活動に関する注意点

最後に、Webで活動する際によくある疑問と、規約上の注意点について回答します。
Q1. メルカリやヤフオクで売るのはあり?
A. 絶対にNGです。即刻資格剥奪になります。
アムウェイは、ショッピングサイトやフリマアプリでの転売を厳しく禁止しています。
Web集客とは「転売」することではなく、「正規の会員登録(またはショッピングメンバー登録)」を促すことです。
ルールを守らないとビジネス生命が絶たれます。
Q2. 会社はネット活動を認めている?
A. 条件付きで認められています(「SOP」等のルール遵守必須)。
アムウェイはデジタル化を進めており、SNSに関するガイドラインも整備されています。
ただし、「不特定多数への無差別な勧誘」や「誇大広告」は禁止です。
必ず最新のガイドライン(行動規範)を確認し、コンプライアンスを守って発信してください。
Q3. 顔出しなしでも成功できる?
A. 可能です。
製品レビューが中心であれば、顔を出す必要はありません。
手元の写真や、使用前後の比較写真などがあれば十分です。
むしろ、顔を出さずに「いち愛用者」としてのスタンスで発信した方が、共感を得やすい場合もあります。
まとめ:アムウェイは「宗教」ではない。「ビジネス」としてドライに取り組め

鍋を磨き、信者のように製品を崇める必要はありません。
アムウェイは、優れた製品を持つメーカーであり、私たちはその流通を担うビジネスパートナーです。
感情的なつながりや、暑苦しいコミュニティに依存する昭和のスタイルは捨てましょう。
Webという現代の武器を使い、論理と数字でビジネスを構築する。




