「それって、マルチ商法でしょ?」
友人をカフェに誘い、意を決してビジネスの話を切り出した瞬間、相手の表情が凍りつき、この言葉が飛んでくる。
あなたは慌ててこう弁明するかもしれません。
「違うよ! これはネットワークビジネスと言って、メーカーから直接…」
しかし、必死に説明すればするほど、相手の心は離れ、警戒心は強まっていきます。
多くの活動者が、この「言葉の定義」という迷路に迷い込んでいます。
結論から言えば、実務上、これらは「同じもの」です。
言葉遊びでごまかそうとする姿勢こそが、世間の不信感を買う最大の原因なのです。
この記事では、法律的な定義の違いをクリアにした上で、なぜ「名前を変えても嫌われるのか」という根本原因を解明します。
この記事でわかること
- 「ネットワークビジネス」と「マルチ商法」に法的な違いはあるのか?真実を図解
- 「マルチじゃない!」と弁明するほど、相手がドン引きする心理的メカニズム
- 名称に関係なく、Webで「あなたから買いたい」と言わせる本質的マーケティング
【定義】ネットワークビジネス、MLM、マルチ商法…結局何が違うのか?

まずは感情論を抜きにして、法律とビジネスの用語として整理しましょう。
ここを曖昧にしていると、議論になりません。
図解で整理。特定商取引法における「連鎖販売取引」という共通項
日本の法律(特定商取引法第33条)では、以下の要件を満たすものを「連鎖販売取引」と定義しています。
- 物品の販売(または役務の提供)事業であること
- 再販売、受託販売、販売のあっせんをする者を勧誘すること
- 特定利益(紹介料など)が得られると誘引すること
- 特定負担(入会金や商品購入など)を伴うこと
一般的に呼ばれる「ネットワークビジネス」も「MLM(マルチ・レベル・マーケティング)」も「マルチ商法」も、すべてこの「連鎖販売取引」に該当します。
つまり、法律上は全く同じものです。
「マルチ商法」という言葉に悪いイメージがついたため、業界側がよりスマートな印象を与えるために「ネットワークビジネス」と言い換えているに過ぎません。
なぜ「ネットワークビジネス」という呼称が生まれたのか?イメージ戦略の歴史
1970年代〜80年代、悪質なマルチ商法が社会問題化しました。
そこで、健全な運営を目指す企業群が、それらと差別化するために「ネットワークビジネス」や「ネットワークマーケティング」という呼称を使い始めました。
しかし、本質的な仕組み(口コミによる多段階報酬システム)は同じです。
名前を変えても、やっていることが同じなら、世間の認識は変わりません。
「呼び方が違うだけ」と認識するのが、ビジネスパーソンとして誠実な態度です。
ねずみ講(無限連鎖講)だけは別物。商品流通の有無が「合法」と「違法」の分水嶺
ただし、絶対に混同してはいけないのが「ねずみ講」です。
これは「無限連鎖講防止法」で禁止された完全な犯罪です。
- ねずみ講:商品が存在せず、金銭の配当のみが目的。必ず破綻する。
- マルチ商法(MLM):商品が存在し、流通に対する対価として報酬が発生する。
「マルチ=違法」ではありません。
「マルチ=合法だが、勧誘トラブルが起きやすいビジネスモデル」というのが正確な認識です。
「これはマルチじゃない!」という弁明が、余計に怪しまれる心理的メカニズム

法的に同じである以上、「これはマルチじゃない」と否定するのは嘘になります。
そして、その嘘(またはごまかし)こそが、勧誘相手の信頼を一瞬で破壊します。
相手が見ているのは「法律上の定義」ではなく、あなたの「必死さと下心」
友人が「それってマルチ?」と聞くとき、彼らは法律用語の定義を知りたいわけではありません。
彼らが本当に聞きたいのは、「お前は俺を金づるとして見ているのか?」ということです。
そこであなたが「いや、これはMLMと言って…」と早口でまくし立てると、相手はどう思うでしょうか。
「ああ、言葉巧みに丸め込もうとしているな」と直感します。
必死になればなるほど、「売りつけたい」という下心が透けて見えるのです。
言葉を変えても中身(勧誘スタイル)が変わらなければ、嫌悪感は消えない
世間が嫌っているのは「マルチ商法」という単語そのものではなく、それに付随する「強引な勧誘」や「騙し討ちアポ」といった行為です。
「久しぶりにご飯行こう」と誘っておきながら、実はビジネスの勧誘だった。
この不誠実なアプローチをしている限り、たとえ「フューチャー・マーケティング」と名乗ろうが嫌われます。
名前ではなく、行動が嫌われているのです。
【エピソード1】 「新しいマーケティング手法なんだ」と力説すればするほど、友人が時計を気にし始めたカフェでの惨劇
過去の私は、マルチ商法という言葉アレルギーでした。
だからこそ、友人から指摘されると過剰に反応し、「これはダイレクト・セリングという新しい流通形態で、ハーバードでも研究されていて…」と、用意した理論武装で論破しようとしました。
私が熱弁を振るえば振るうほど、友人の表情から笑顔が消え、視線は手元のスマホや壁の時計に向かうようになりました。
「ごめん、そろそろ時間だから」
逃げるように去っていく友人の背中を見ながら、私は思いました。
「なんで分かってくれないんだ。こんなに論理的に説明したのに」
当時の私は気づいていませんでした。
私が守ろうとしていたのは、友人の利益ではなく、私自身のちっぽけなプライドだけだったということに。
名前なんてどうでもいい。重要なのは「継続報酬型WEBビジネス」としての機能美だ

世間の評判を気にして、ビジネスの本質を見失ってはいけません。
重要なのは、そのビジネスモデルが「稼げるのか」「将来性があるのか」という点です。
世間の評判を無視してでも手に入れる価値がある「権利収入」の仕組み
なぜ、これほど嫌われるリスクを負ってまで、多くの人がMLMに取り組むのか。
それは、MLMが持つ「レバレッジ(てこ)の効いた権利収入」という果実があまりにも魅力的だからです。
一度構築した組織からの売上は、あなたが病気で寝込んでいても入り続けます。
この「時間の自由」と「経済的自由」の両立は、労働収入では絶対に手に入りません。
アフィリエイトとの違い。MLMは「継続報酬型WEBビジネス」であり、資産性が高い
Webビジネスの中でも、アフィリエイトは基本的に「売り切り」です。
毎月新規客を集め続けなければなりません。
一方、MLMは顧客がリピートする限り報酬が続く、ストック型のビジネスです。
つまり、MLMの本質は、Webを活用した継続報酬型WEBビジネスの完成形と言えます。
「マルチ」というレッテルを恐れてこの仕組みを手放すのは、あまりにももったいない。
名前なんてどうでもいいのです。
中身が最強のビジネスモデルなら、堂々とやればいいのです。
AmazonもUberも実は採用している「リファラル(紹介)」の力
今や、Amazon、Uber、Airbnbなど、世界的なプラットフォーム企業の多くが「紹介プログラム(リファラルマーケティング)」を採用しています。
「友人を招待したらクーポンプレゼント」という仕組みは、形を変えたMLMの亜種とも言えます。
口コミで広げること自体は、現代において最も強力なマーケティング手法の一つです。
自信を持ってください。
あなたは時代遅れのことをしているのではなく、最先端のマーケティングの一端を担っているのです。
Webを使えば「マルチ嫌い」の人を相手にする必要がなくなる

では、どうすればレッテル貼りに苦しまずに済むのか。
答えはシンプルです。
Webを使って、「マルチかどうか」を気にしない層を集客すればいいのです。
看板を隠して勧誘するからトラブルになる。Webなら最初から「ビジネス」として提示できる
リアルの勧誘では、会うまでビジネスの話を隠すから「騙された」と言われます。
Web集客(ブログやSNS)なら、最初から「私はこういうビジネスをやっています」と看板を掲げることができます。
その上で問い合わせてくる人は、最初からビジネスに興味がある人だけです。
「騙し討ち」が発生しようがない構造にするのです。
検索ユーザーは「名称」を気にしない。「肌荒れが治るか」「稼げるか」という実利しか見ていない
Googleで「副業 稼ぎ方」や「アトピー 化粧水」と検索するユーザーは、その解決策がマルチ商法かどうかなんて、二の次です。
「本当に稼げるなら何でもいい」「本当に肌が治るなら試したい」。
この実利(メリット)さえ提供できれば、形式は問われません。
Web上では、あなたの肩書きではなく、発信する情報の「質」と「信頼性」だけが評価されます。
【エピソード2】 「マルチは嫌いだけど、あなたのブログの内容は信用できるから買いたい」と言われた時の衝撃
Web集客に切り替えてから、ある読者の方から問い合わせがありました。
その方は冒頭でこう言いました。
「正直、私はネットワークビジネスが大嫌いです。過去に嫌な思いをしたので」
私は身構えました。
しかし、メッセージはこう続きました。
「でも、Kさんのブログは論理的で、無理な勧誘もなく、製品の成分分析も非常に納得がいきました。この人が勧めるものなら、一度試してみたいと思いました」
衝撃でした。
「マルチ=悪」という強固な固定観念すら、圧倒的な「価値提供」の前では覆るのです。
この時私は確信しました。
嫌われていたのはビジネスモデルではなく、私自身の「伝え方」だったのだと。
Webを使えば、偏見を超えて、本当に価値を求めている人と繋がれるのです。
Q&A:ネットワークビジネスの定義に関するよくある質問

最後に、現場でよく迷う定義や対応についての疑問に答えます。
Q1. 履歴書に職歴として書けますか?
A. 基本的には書きません。
MLMは個人事業主としての活動であり、雇用契約ではないため「職歴」にはなりません。
自己PR欄などで「Webマーケティングの実績」として、売上規模や集客数をアピールすることは可能です。
ただし、企業によってはMLMに対してネガティブな印象を持つ場合もあるため、戦略的に判断しましょう。
Q2. 友人への説明で一番良いフレーズは?
A. 「アフィリエイトの進化版」という説明が分かりやすいです。
「広告費をかけずに、広めてくれた人に還元する仕組み。アフィリエイトに似てるけど、継続的に報酬が入る点が違うよ」と伝えると、Webリテラシーのある層には伝わりやすいです。
変に隠さず、最初から「仕組み」を説明するのが誠実です。
Q3. 法律違反になる勧誘トークとは?
A. 「絶対儲かる」「誰でもできる」はNGです。
特定商取引法では「不実告知(嘘をつくこと)」や「断定的判断の提供(確実でないことを確実と言うこと)」を禁止しています。
また、目的を告げずに呼び出すこと(ブラインド勧誘)も違法です。
法律を守れない人は、ビジネスをする資格がありません。
まとめ:レッテルを貼るのは他人。結果を出すのは自分

「ネットワークビジネス」と「マルチ商法」。
どちらで呼ぼうが、法的には同じであり、世間のイメージも大差ありません。
しかし、そこにこだわって立ち止まっている時間は無駄です。
レッテルを貼ってくる人は、あなたの人生に責任を持ってくれません。
重要なのは、あなたがそのビジネスで「誰に」「どんな価値」を提供し、その対価として「自由」を手に入れられるかどうかです。
呼び名にこだわるのはやめましょう。
Webという武器を持ち、中身で勝負してください。




